日本歴史地名大系 「奥郷」の解説 奥郷おくごう 島根県:益田市奥郷現益田市東部から現美濃郡美都(みと)町西部に及ぶ山間地域に戦国末期に新しく成立した広域所領。永禄一三年(一五七〇)二月九日の益田藤兼譲状(益田家文書)に、上下(かみしも)本郷・南北両山道(みなみきたりようせんどう)郷・浜辺(はまべ)郷などと並んで「奥郷」とみえる。その領域は益田本郷が上下本郷と表示され、また浜辺郷と時期を同じくして出現することなどから、基本的にはかつての益田本郷の奥十二畠(おくじゆうにはた)のうち海岸部を除く山間部地域、すなわち現益田市の乙子(おとこ)町・久々茂(くぐも)町・波田(はだ)町・馬谷(うまだに)町などと、美都町の笠(かさ)ヶ谷(たに)などの一部を含む地域かと推測される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by