ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奥魯」の意味・わかりやすい解説 奥魯おうろ モンゴル語アウルク aghurughの漢字音訳とされるのが普通であるが,チュルク語 aul (集落) の音訳とする説もある。アウルクとは,壮丁が戦争に出ている間に,その家族や家畜が構成する本拠であるが,12世紀以後のモンゴルの発展時代には,遠征に伴って軍隊の後方をアウルクも移動するようになった。元朝の中国では,モンゴル人など遊牧民が内地にも牧地をもち,そこをアウルクとして,よそへ出動している軍隊への補給,兵員の補充などを行うようになり,兵站基地化した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by