奪ふ(読み)ムバウ

デジタル大辞泉 「奪ふ」の意味・読み・例文・類語

むば・う〔むばふ〕【奪ふ】

[動ハ四]うばう」に同じ。
博打ばくち京童部わらはべ、車―・ひたり」〈宇津保藤原の君〉

ば・う〔ばふ〕【奪ふ】

[動ハ四]うばう」の音変化。
「ありしやうにも(手紙ヲ)―・ひ給はず」〈夕霧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「奪ふ」の意味・読み・例文・類語

ば・うばふ【奪】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「うばう」の頭音が次の「ば」にひかれて唇音化し、弱まって脱落したもの ) =うばう(奪)
    1. [初出の実例]「ばひ得つ。これやこの惜しみ給ふ御娘。なめき罪ぞはからるる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

むば・うむばふ【奪】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙うばう(奪)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android