女寺(読み)オンナデラ

デジタル大辞泉 「女寺」の意味・読み・例文・類語

おんな‐でら〔をんな‐〕【女寺】

尼寺のこと。
江戸時代女児を教えた寺子屋。また、師匠が女の寺子屋。
「―へもやらずして筆の道を教へ」〈浮・永代蔵・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「女寺」の意味・読み・例文・類語

おんな‐でらをんな‥【女寺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 尼の住んでいる寺。尼寺。
  3. ( 「寺」は寺子屋の意 ) 江戸時代、女の子読み書きを教えた所。また、師匠が女の寺子屋。
    1. [初出の実例]「此心からは、いろは哥を作りて誦(よま)せ、女寺(ヲンナテラ)へも遣(やら)ずして、筆の道を教、ゑひもせず、京のかしこ娘となしぬ」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)二)

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世界大百科事典(旧版)内の女寺の言及

【家筋】より

…この場合家族成員のそれぞれがどのように特定の寺にかかわるかには次のようないくつかの型がある。(1)子どもたちは父親と同じ寺に属し,嫁(母)は実家の寺に帰属する型,(2)一つの家族で男寺と女寺にわかれている型,(3)男の子どものみが父親と同じ寺に属し,これと別に嫁(母)の寺がある型,(4)父の寺と母の寺が別々にあり,子どもは二者択一的な選択が可能な型など。一家一寺の単檀家制であれば父系的(父性的)な家筋が貫徹されるが,複檀家制においてはいずれの場合においても父子関係のみならず母子関係も重要な意味をもっているから,親子関係のレベルにおいては双性的な筋が形成されることになる。…

※「女寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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