女振（読み）おんなぶり

精選版 日本国語大辞典

おんな‐ぶり をんな‥【女振】

〘名〙

① 女としてのなりふり、容姿。おんなっぷり。⇔男振り。

※滑稽本・浮世風呂（1809‐13）二「『お丸どん、髪を結ったの。とんだ能(いい)。おめへか』〈略〉『道理だ。別に女ぶりが上った』」

② 女らしい調子。女性調。

※歌意考（1764）「男も女ぶりによみしかば、男女のわがちなくなりぬ」

おんなっ‐ぷり をんなっ‥【女振】

〘名〙 「おんなぶり（女振）」の変化した語。⇔男っぷり。

※不如帰（1898‐99）〈徳富蘆花〉中「眼尻を今三分上げると、女振(ヲンナップリ)が上がるがな」

出典　精選版 日本国語大辞典