出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
賀茂真淵(かもまぶち)の歌論書。1巻。「五意考(ごいこう)」の一つ。清書本は1764年(明和1)にできているが、草稿は60年(宝暦10)ごろまでに成る。真淵の没後98年(寛政10)刊。元来は『歌意(うたのこころ)』とよばれた。版本よりも内容の多い広本もあり、『にひまなび』と共通する部分があるが、広本の一部を抄出し、整理し直して『にひまなび』としたと考えられる。古道と結び付けて独特の歌論を展開し、「誠(まこと)」「調(しらべ)」を説き、万葉調の意義を強調している。『万葉集』の輪郭を述べ、和歌の本質や歴史に対する概観もみえる。
[井上 豊]
『『賀茂真淵全集19』(1980・続群書類従完成会)』
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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