女犬原遺跡(読み)めいのはらいせき

日本歴史地名大系 「女犬原遺跡」の解説

女犬原遺跡
めいのはらいせき

[現在地名]美麻村大塩 女犬

大町市の東方霊松寺れいしようじ(一一二八・五メートル)の東北斜面、標高九二〇メートルの山間にある遺跡で、一部湧水地があるがほとんど平坦地がなく、緩傾斜面の起伏する、遺跡立地としてはあまり例のない地点である。「見えぬ原」ともよばれたことがあるが、由来は不詳である。

古くから採集された遺物は多く、特に縄文前期の滑石製品は少なくとも一千を超え、その種類も状耳飾ばかりでなく変化に富み、製作工程を窺知できる資料もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android