日本歴史地名大系 「奴宜郷」の解説 奴宜郷ぬぎごう 栃木県:下野国寒川郡奴宜郷「和名抄」東急本・高山寺本ともに訓を欠く。「吾妻鏡」養和元年(一一八一)閏二月二三日条に、小山朝政と志田義広との合戦に際して「野木宮」の名が記されるところから、一般に野木(のぎ)神社のある現下都賀(しもつが)郡野木町野木付近に比定する。郷域については「日本地理志料」が野木から小山(おやま)市生井(なまい)・楢木(ならのき)・生良(きら)・網戸(あじと)にかけての地域にあてるのに対し、「大日本地名辞書」は野木町友沼(ともぬま)・東赤塚(ひがしあかつか)にかけての思(おもい)川東岸域とする。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報