野木(読み)のぎ

精選版 日本国語大辞典 「野木」の意味・読み・例文・類語

の‐ぎ【野木】

〘名〙 野原に生えている樹木
万葉(8C後)一〇・二三三九「吉名隠(よなばり)の野木(のぎ)に降りおほふ白雪のいちしろくしも恋ひむ吾れかも」

のぎ【野木】

栃木県南端部の地名江戸時代奥州日光)街道古河と間々田の間の宿駅として発達東北本線が通じ、工業団地住宅団地が造成されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「野木」の意味・わかりやすい解説

野木[町] (のぎ)

栃木県南端,下都賀(しもつが)郡の町。人口2万5720(2010)。思川東岸の台地を占め,西端は渡良瀬川遊水池を含む。中心集落の野木は近世日光道中の宿駅として栄えた。平地林が残る畑作農村であったが,1960年代に国道4号線,JR東北本線沿線に機械,化学,食品などの工場が進出し,南部に野木工業団地が造成された。63年には東北本線野木駅が開業した。駅前を中心に民間の大規模ニュータウン開発がすすみ,1980年代以降は通勤住宅地化が著しい。農業では米作のほかハクサイなどの野菜栽培や施設園芸が行われる。1889年につくられ,約80年間稼働した旧下野煉瓦製造会社瓦窯(重文)がある。
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