奶婚(読み)ないこん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「奶婚」の意味・わかりやすい解説

奶婚
ないこん

幼い男児に年上の女性を妻として配する、旧中国にみられた風習。一般に男子の初婚年齢は14、15歳で、3歳前後年上の妻をもつことをよしとする風があったが、奶婚の場合には10歳、ときにはそれ以上の年齢差があり、結婚当初妻が幼い夫を背負って子守りすることさえあった。「奶」の字は乳母(うば)を奶母というように乳の意味があり、嫁に相当する「媳(せき)」と組み合わせ「奶媳(ないせき)」と称することもある。

 なぜこのような風習が行われていたかについては、十分成熟した女性を嫁として入れることにより、跡継ぎとなる男子をなるべく早く産ませること、すぐ使える女性労働力を確保すること、などがあげられる。これはまた同時に、家庭内における主婦やその後継者である嫁の役割が、その社会的地位の高低にかかわらず、重要であったことを反映していると思われる。

[末成道男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太いとげが多数ある。本州中部以南に産し、食用。2 ズワイガニの別名。鳥取・島根地方でいう...

松葉蟹の用語解説を読む