如意寺村(読み)によいじむら

日本歴史地名大系 「如意寺村」の解説

如意寺村
によいじむら

[現在地名]宇部市大字如意寺

厚東ことう川にその支流大田おおだ川が合流する地の南西に位置する山間小村。北は下ノ小野しものおの西吉部にしきべ(現厚狭郡楠町)、西と南は芦河内あしがわち(楠町)、東は櫟原いちいばらの各村に接する。萩藩領で舟木宰判に属する。

近世初期までは小野おの(鹿小野)とよばれる地の一部であったと思われる。寛永一四年(一六三七)の郡夫付立(「注進案」所収)には如意寺二六〇石とある。「地下上申」によれば「花香・小野村」の一部とされ、その小村として如意寺の名がみえ、すべて萩藩士桂主殿の給領地であった。

「注進案」には如意寺村とみえ、村名由来を「村は一郷一村の在所にして往古禅宗古跡吉祥山如意寺と云寺院厚東家繁栄の比建立ありしと云」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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