如法院跡(読み)によほういんあと

日本歴史地名大系 「如法院跡」の解説

如法院跡
によほういんあと

[現在地名]諏訪市中洲 神宮寺

法華ほつけ寺などとともに諏訪大社上社の別院別当の寺で、上社本宮の南、神宮寺と上社との間の寺町にあった。山号は秘密山で真言宗。上の坊とよばれ、毎年法華経を書写して、上社内陣にあった鉄塔に納めた(「諏訪史蹟要項」中洲篇)。上の坊は、守矢満実書留(守矢氏蔵)文明二年(一四七〇)条に「此年十一月廿日夜、大祝頼長大宮上坊ニ参籠候テ、行水仕リ湯帷着ナカラ死去候」とみえている。永禄八年(一五六五)の「諏方上下社祭祀再興次第」に「長坂筑後守当郡在城之砌、如法院の寺領として令寄附意趣者、養本・安楽両坊の寺務如法院被奪取之間、両坊退転、(中略)如法院之儀者社僧之梵宇候間、拾俵替を出し、籾はかりもみハ大祝に可還附」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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