妙昌寺
みようしようじ
[現在地名]豊田市王滝町 覚庵
集落の東の山間にある。大簗山と号し、曹洞宗の寺。本尊は釈迦如来。
寺伝によると、明徳三年(一三九二)無染妙了を開山、松平親氏を開基とするという。弘治二年(一五五六)の松平親乗売券(妙昌寺蔵)は、大給城主松平親乗が妙昌寺納所に宛てて土地を売った売券である。また「禁制 妙唱寺」として年不明の松平元康禁制(妙昌寺蔵)が出されている。
慶長一七年(一六一二)の妙昌寺山境につき裁許状(妙昌寺蔵)は、慶長八年に家康から寄進された簗山村・曲村のうち二〇石分についての山論裁許状であるが、争論の相手方は不明。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 