妙音菩薩(読み)ミョウオンボサツ

デジタル大辞泉 「妙音菩薩」の意味・読み・例文・類語

みょうおん‐ぼさつ〔メウオン‐〕【妙音菩薩】

東方の一切浄光荘厳国に住み、霊鷲山りょうじゅせんに来て法華経を聴聞した菩薩。美しい声で十方じっぽう世界に教えを広めるという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「妙音菩薩」の意味・読み・例文・類語

みょうおん‐ぼさつメウオン‥【妙音菩薩】

  1. 仏語。
  2. [ 一 ] 法華経の妙音菩薩品に見える菩薩の名。東方の一切浄光荘厳国から法華経の説法の場である霊鷲山(りょうじゅせん)に来て釈迦仏を礼拝したとされ、妙音で十方世界に教えを広めるという。
    1. [初出の実例]「此は妙音菩薩の現じ給ふ蓮花也」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)
    2. [その他の文献]〔法華玄賛‐一〇末〕
  3. [ 二 ] 密教では、文殊の一つ、五字文殊の異名。五髻の童子形で、胎蔵界文殊院に配する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android