(読み)ひ

精選版 日本国語大辞典 「妣」の意味・読み・例文・類語

ひ【妣】

  1. 〘 名詞 〙 死んだ母。亡母先妣。⇔考(こう)。〔十巻本和名抄(934頃)〕 〔礼記‐曲礼下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「妣」の読み・字形・画数・意味


7画

(異体字)
5画

[字音]
[字訓] はは

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は比(ひ)。〔説文〕十二下に「したる母なり」とあり、父には孝、母には妣という。籀文(ちゆうぶん)としてを録する。匕が妣の初文。人の右向きの形。匕は卜文に、匕・金文にみえる。

[訓義]
1. なきはは、はは。

[古辞書の訓]
名義抄〕妣 母なり、死せると妣と曰ふ。ハハ

[語系]
妣・比pieiは同声。また、妃phiui、配phui、phiei、匹phietはみな同系の語で、匹配の関係にあるものをいう。

[熟語]
妣考妣祖
[下接語]
王妣・賢妣・孝妣・皇妣・先妣・祖妣

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