日本大百科全書(ニッポニカ) 「姜邯瓚」の意味・わかりやすい解説 姜邯瓚きょうかんさん(948―1031) 朝鮮、高麗(こうらい)初期の武将、政治家。衿州(きんしゅう)(京畿(けいき)道)の人。科挙(甲科)に首席で及第し、官は従一品門下侍中に至った。1010年、契丹(きったん)(遼(りょう))の聖宗が40万の軍を率いて平壌を侵略した際、高麗政府の大勢が降伏に傾いたのを説得し、国王を南遷させて難を避けた。18年、契丹が平安道北部に再侵入するや、上元帥大将軍に任命され、軍を率いて亀州(きしゅう)などの戦いにおいて大勝利をした。著書に『楽道郊居集』『求善(きゅうぜん)集』がある。[吉田光男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例