威仁親王(読み)たけひとしんのう

改訂新版 世界大百科事典 「威仁親王」の意味・わかりやすい解説

威仁親王 (たけひとしんのう)
生没年:1862-1913(文久2-大正2)

有栖川宮幟仁(たかひと)親王王子で,兄熾仁(たるひと)親王の継嗣となって同宮第10代を継承明治天皇養子となり親王宣下を受けた。海軍に入り,日清・日露両戦役に従軍,海軍大将に累進した。明治天皇の信任が厚く,皇太子嘉仁親王輔導の任に尽力した。臨終に際し元帥の称を授けられ,国葬をもって葬られた。号を欽堂と称した。
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