娓娓(読み)ビビ

デジタル大辞泉 「娓娓」の意味・読み・例文・類語

び‐び【××娓】

[ト・タル][文][形動タリ]飽きずに続けるさま。くどくどしいさま。
「―として絶えず枕に打響きては」〈紅葉・続々金色夜叉〉
[副]に同じ。
「―相語らんと欲するのみと」〈東海散士佳人之奇遇

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精選版 日本国語大辞典 「娓娓」の意味・読み・例文・類語

び‐び【娓娓】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 飽きないさま。うまず休まずいつまでも続けるさま。また、くどくどしいさま。副詞のようにも用いる。
    1. [初出の実例]「曹言愚極和尚来。宗鏡信仲和尚亦来。品坐談話娓々」(出典:臥雲日件録‐宝徳三年(1451)正月二〇日)
    2. 「娓々相語らんと欲するのみと」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉四)
    3. 「反措定提出の筆を娓々(ビビ)としてすすめてきたのである」(出典島崎藤村(1946‐56)〈平野謙新生)
    4. [その他の文献]〔福恵全書‐刑名部・姦情・刁姦〕

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