子は鎹(読み)コハカスガイ

精選版 日本国語大辞典 「子は鎹」の意味・読み・例文・類語

こ【子】 は 鎹(かすがい)

  1. 子に対する愛情によって、夫婦の間が保たれ、夫婦の縁がつなぎとめられるものである。子は夫婦の鎹。
    1. [初出の実例]「里方へ帰らうと思ふ事は度々あれど、行くに行かれぬ我が子の鎹(カスガひ)」(出典:歌舞伎・金看板侠客本店(1883)序幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「子は鎹」の解説

子は鎹

子どもは夫婦の間をつなぎとめる鎹のようなものである。夫婦の間で行き違いやいさかいがあっても、子どものことを思えば簡単には別れられない。

[使用例] 「子は鎹」っていうけど、ほんとうにそうなんだわねえ[里見弴*今年竹|1919~27]

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android