旺文社日本史事典 三訂版 「子代・名代」の解説
子代・名代
こしろ・なしろ
記紀では,天皇に皇子がないとき,名を後世に伝えるために設置したという。その実態は明確ではないが,子代は皇子養育のため,名代は皇族の生活維持のため,国造 (くにのみやつこ) の民を割いて設けたと考えられる。皇子・皇族の経済源であるが,子代・名代の区別ははっきりしない。大化の改新で公民となった。
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