学校選択制(読み)がっこうせんたくせい

知恵蔵の解説

学校選択制

公立小・中学校については、市町村教育委員会が各地域の地理的状況や歴史的経緯、住民感情などの実態を踏まえて通学区域を設定し、学校の指定が行われている。通学区域内の小・中学校の数は各1校であるので、保護者の側には学校選択の自由がないのが一般的。身体的理由、いじめへの対応など、市町村教育委員会が相当と認める場合には、保護者の申し立てにより、その市町村内の他の学校、または他の市町村内の学校への就学が認められている。文部科学省では、通学区域の弾力的運用を進めるため、1997年1月、前述の理由のほか「相当と認められる時は通学区の変更を認めることができる」と市町村教育委員会に指導通知を出した。これにより、学校選択制の導入が広まりつつある。

(新井郁男 上越教育大学名誉教授 / 2007年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

学校選択制

1997年に文部省(当時)が学区の弾力化を通知したことを受け、2000年代、私立中受験の広がりに悩んでいた東京都の各区が公立活性化を目指して相次ぎ導入、以後、全国に広がった。09年の調査では、選択制を導入した自治体は小学校12・9%、中学校14・2%。だが、入学希望が大規模校に集中したり、学校の努力と関係なく人気・不人気校が固定化する傾向があり、弊害の方が大きいなどとして、同杉並区、前橋市長崎市などが制度廃止を決めている。

(2013-03-02 朝日新聞 朝刊 2社会)

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デジタル大辞泉の解説

がっこう‐せんたくせい〔ガクカウ‐〕【学校選択制】

公立の小中学校に進学するとき、学区の枠に縛られず、希望する学校を選べる制度。自由選択のほか、地域を限ってその中の学校を選ぶ地域選択などがある。平成9年(1997)文部省(現文部科学省)通知により弾力的運用ができることになった。公立学校選択制

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大辞林 第三版の解説

がっこうせんたくせい【学校選択制】

公立小中学校の入学時に、児童・生徒が複数校区の学校を自由に選択できる制度。教育水準の向上や特色のある学校づくりを目的に、競争原理を導入したもの。

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