宇加賀郷(読み)うかがごう

日本歴史地名大系 「宇加賀郷」の解説

宇加賀郷
うかがごう

遺称地はなく、読みは未詳。「増訂豆州志稿」が載せる八木沢やぎさわ村三島神社の上梁文に「天和三年豆州井田ノ荘宇賀加ママノ郷八木沢村」という記述があることから、八木沢辺りの地とみられる。至徳三年(一三八六)五月二五日の管領斯波義将奉書案(松雲寺文書)によると、鎌倉法花堂(源頼朝の持仏堂を起源とする)造営料として「別当領伊豆国宇加賀・下田両郷」の年貢が充てられていた。このとき山城醍醐寺地蔵院道快(法花堂別当職を兼任)への返付が命じられた。明徳二年(一三九一)八月六日にも重ねて道快への返付が命じられ(「管領細川頼元奉書」尊経閣古文書纂)、富永大和守が現地での引渡しに当たっている(八月二七日「為基書状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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