宇間郷
うまごう
現浜松市向宿一―三丁目・領家一―二丁目付近に比定される。浜松庄に属する。永仁六年(一二九八)一二月五日の西大寺田園目録(西大寺文書)に「遠江国浜松庄内宇間郷内一町」とみえ、同四年一〇月二七日に同地を名越(北条)教時の息女尼尊浄が奈良西大寺に所当米として寄進している。嘉元四年(一三〇六)六月一二日の昭慶門院領目録案(竹内文平氏旧蔵文書)に、室町院領として「宇間郷後堀川院法花堂」とあり、後堀川院の法花堂が領家であったと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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