尋問(読み)ジンモン

デジタル大辞泉 「尋問」の意味・読み・例文・類語

じん‐もん【尋問/×訊問】

[名](スル)
問いただすこと。取り調べとして口頭質問すること。「挙動不審の男を―する」
訴訟において、裁判所または当事者証人などに対して質問を発し、強制的に返答させること。
[類語]糾問審問喚問査問調べる

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精選版 日本国語大辞典 「尋問」の意味・読み・例文・類語

じん‐もん【尋問・訊問】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 問いただすこと。
    1. [初出の実例]「白鳳以来、朱雀以前、年代玄遠、尋問難明」(出典:続日本紀‐神亀元年(724)一〇月丁亥)
    2. 「見ぐるしき処へ貴人方の尋問(ジムモン)もあれば」(出典:妙好人伝(1842‐52)初)
    3. [その他の文献]〔説苑‐建本〕
  3. 特に、裁判官警察官などが、証人や被告人被疑者などに口頭で質問すること。
    1. [初出の実例]「国野の家内が警察署にて訊問(ジンモン)を受け候節」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「尋問」の意味・わかりやすい解説

尋問
じんもん

訴訟上、証人、鑑定人、通訳人それに翻訳人といった人証についての証拠調べ方式通例、当事者間の交互尋問方式がとられる。なお、刑事訴訟上、被告人は一種の証拠方法であるが、当事者としての地位が重視され、旧法の「訊問(じんもん)」制度は廃止された。被告人には「質問」として単に任意の供述を求めることができるだけである。これに対して、民事訴訟上は、宣誓のうえでの供述を求める当事者尋問が認められている。

[大出良知]

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