守袋(読み)まもりぶくろ

精選版 日本国語大辞典 「守袋」の意味・読み・例文・類語

まもり‐ぶくろ【守袋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 守り札を入れて、いつも身につけておく小型の袋。護符を入れる袋。まもり。まぼりぶくろ。まぼりの袋。
    1. [初出の実例]「十三日行幸〈略〉被置物屏風四帖、〈六枚二、四枚二〉皆以染物之、一以護袋色紙形」(出典明月記‐寛喜二年(1230)六月二一日)
  3. 能楽小道具の一つ。守り札を入れた形の錦の袋。「春栄(しゅんえい)」などのシテ、「清経(きよつね)」「柏崎」などのワキが用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の守袋の言及

【御札】より

…御札は各社寺の説く現世利益により福徳延命,婚姻愛敬,安産,疫病除け,穢(けがれ)除け,虫除け,魔除け,雷除け,火難除け,水難除け,盗難除けなど各種のものが出現した。こうした機能の分化によって御札は家よりも個人の幸福を守るものとなり,各人が御札を身につける守袋もあらわれるようになった。御守護符【西垣 晴次】。…

※「守袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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