守護国界章(読み)しゅごこっかいしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

守護国界章
しゅごこっかいしょう

最澄の著作。9巻。弘仁9 (818) 年成立。法相宗の僧侶徳一が『中辺義鏡』を著わして天台の教理を批判したのに対し,これを論破した書物。これによって教理の点で天台宗の基礎が確立されたともみられている。

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世界大百科事典内の守護国界章の言及

【末法思想】より

…三時の観念は,聖徳太子《維摩経義疏(ゆいまきようぎしよ)》や法相宗の善珠《中観論疏記》,景戒《日本霊異記》の序文にもみえる。しかし末法到来への危機を切実に訴えたのは天台宗最澄の《守護国界章》で,〈正像稍々過ぎおわって末法太(はなは)だ近きに有り。法華一乗の機,今正しく是れ其時なり〉と獅子吼(ししく)し,源為憲の《三宝絵詞》にも,984年(永観2)の時点で〈像法の世に有らむ事,遺(のこ)る年幾(いくば)くもあらず〉と末法への不安感を表している。…

※「守護国界章」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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