安堂寺町一丁目(読み)あんどうじまちいつちようめ

日本歴史地名大系 「安堂寺町一丁目」の解説

安堂寺町一丁目
あんどうじまちいつちようめ

[現在地名]南区南船場みなみせんば一丁目

安堂寺町通の東端にあり、東は東横堀ひがしよこぼり川。町域は一丁目いつちようめ筋まで、間に箒屋町ほうきやまち筋を挟む二町。町名は明暦元年(一六五五)から確認される(南区志)。大坂三郷南組に属し、元禄一三年(一七〇〇)三郷水帳寄帳では屋敷数三二・役数三六役で、うち年寄分・会所分各一役が無役。年寄は井筒屋宗兵衛。町内に石仏油懸地蔵があり、諸人の信仰を集めた。地蔵を縄で巻き、油を注ぐと願いがかなうといわれ、元和年中(一六一五―二四)土中より掘出されたとき背面に「天平十一年造安曇寺」とかすかにあったと伝える(摂津名所図会大成)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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