安売(読み)やすうり

精選版 日本国語大辞典 「安売」の意味・読み・例文・類語

やす‐うり【安売】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふつうよりも安値で売ること。廉売
    1. [初出の実例]「左の越後布をやすうりにまけさせたるは」(出典:俳諧・貝おほひ(1672)二七番)
  3. 貴重なものを軽率に捨て、または与えること。惜しげもなく与えること。軽々しく与えること。
    1. [初出の実例]「若それ矢にでも当たったら命の安売りあぶな物」(出典:浄瑠璃・義仲勲功記(1756)四)
  4. 相手や、条件などには構わず、もったいぶらないで気軽に応じること。「愛嬌の安売」の類。
    1. [初出の実例]「商ひにもあらで安売りとはいかに、鳥にもあらで高どまりといふがごとし」(出典:二篇おどけむりもんどう(1818‐30頃か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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