安室郷(読み)やすむろごう

日本歴史地名大系 「安室郷」の解説

安室郷
やすむろごう

和名抄」にみえる餝磨しかま辛室からむろ(のち安室郷と改称)を継承したとみられる中世の郷名。現在の姫路市街北西にある八丈岩はちじようがん山周辺の旧安室村地区に比定される。正安二年(一三〇〇)八月撰の性空上人伝記遺続集(円教寺蔵)によれば、寛和元年(九八五)播磨国司藤原季孝が円教えんぎよう寺法華堂を建立、国内の見作田一万町から僧料の三合米(のち五夕を加えて三合五夕とした)として三五〇石を寄進したが、のち減少により「安室郷」の五〇石のみが充てられたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android