日本歴史地名大系 「安屋村」の解説 安屋村あんやむら 福岡県:北九州市(旧筑前域)若松区安屋村[現在地名]若松区安屋蜑住(あまずみ)村の北に位置する。北は海(響灘)に面し、西は有毛(ありげ)村、東は頓田(とんだ)村。村域は丘陵地が多く、平地に乏しい。集落は一〇余ヵ所に分れ、うち逆水(さかみず)(逆水谷)・塩屋(しおや)(塩屋谷)は枝郷として扱われる場合もあり(続風土記拾遺)、北東部に位置する浦方の枝郷脇田(わいた)浦は別村として扱われることもあった。脇田浦沖合の響灘には白(しら)島が浮ぶ。文安五年(一四四八)八月の麻生弘家知行目録写(麻生文書/筑前麻生文書)に「五十六町 安屋郷」とみえる。当時の安屋郷は麻生弘家の支配する郷で、内々の帳面では五六町であるが、幕府や西国方(大内氏か)の公役が賦課された場合は山鹿庄内の郷として三五町分を負担することとなっていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報