日本歴史地名大系 「安平志内川」の解説 安平志内川あべしないがわ 北海道:上川支庁中川町安平志内川上川支庁中川郡中川町を流れる一級河川。天塩川水系の一次支流で、流路延長五四・四キロ(うち指定区間三五キロ)、流域面積三〇八平方キロ。天塩山地の苦頓別(くとんべつ)岳(六四八・九メートル)の北麓に源を発し、西岸でワッカウエンベツ川を合せ、北流して中川町佐久(さく)で天塩川に注ぐ。河谷は狭いが、流路は蛇行する。近世より「アベシナイ」(蝦夷全図)などコタン名とともにみえる。天塩川川筋図(文化四年、近藤重蔵蝦夷地関係史料)にアベシナイとみえ、「夷家 泊 夷人カムイユカリ」とある。「丁巳日誌」(天之穂日誌)によれば、「むかしは土人等此川端に多く有し由なるが、今は外え引取ぬ」という。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by