安納村
あんのうむら
[現在地名]西之表市安納
現和村の北に位置し、西は西之表村、北は国上村、東は海(太平洋)に面する。村域は東西二〇町・南北一里一〇町。上之町とよばれる仮屋元のほかに軍場・沖ヶ浜田塩屋・花之木浦・天女隠連などの里があり、天女隠連には遠見番所が置かれた(種子島記)。花之木浦に注ぐ安納川が流れる。元禄二年(一六八九)の「懐中島記」によれば高八八石余、男女一二九、うち士給人四四、牛馬三五。延享(一七四四―四八)頃の高二〇六石余(三州御治世要覧)。化政期の高一五五石余、竈数八一、総人躰四〇八、うち郷士一三五・足軽九一・在郷一三一・塩屋四五・水手六(種子島記)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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