最新 地学事典 「完全移動性成分」の解説
かんぜんいどうせいせいぶん
完全移動性成分
perfectly mobile component
地殻の化学熱力学において,系の内部ならびに外系との間で自由に移動することができる成分のこと。そのような成分の化学ポテンシャルは外的に決定される。一方,系外に移動しない成分は固定性成分(inert component)と呼ばれる。交代作用による岩石の全岩化学組成の変化や相の数の変化を議論する際にこれらの概念が重要になる。例えば,アイソコン解析によって,交代作用前後の物質の収支を見積もるには,固定性成分によって定義されるアイソコンを用いる。
執筆者:赤井 純治・榊原 正幸・西山 忠男
参照項目:鉱物学的相律
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

