宗光寺横穴群(読み)そうこうじよこあなぐん

日本歴史地名大系 「宗光寺横穴群」の解説

宗光寺横穴群
そうこうじよこあなぐん

[現在地名]大仁町宗光寺 横山段

伊豆脊梁山脈から西へ大きく突き出して狩野かの川に達する山塊の一支丘、北を田方平野、南を宗光寺川に挟まれた丘陵南麓の凝灰岩層に掘削された密集型横穴群。年代は七世紀後半から八世紀前半で、周辺には横山段よこやまだん古墳群ほか後期の古墳もあるが、南西約四〇〇メートルの白鳳期創建とされる宗光寺廃寺が注目される。江戸時代から知られた横穴で、昭和三〇年代初めには約三〇基ほどあったというが、現在一九基が確認できる。昭和二二年(一九四七)長田実・大川清が未開口の一基を発掘して四個の礫を敷いた箱形石櫃(身)一個と舟形石製品(おそらく不整形石櫃の身)一個を発見、前者には「粉々になった火葬骨」が認められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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