横穴式石室や横穴墓などの玄室と外部を結ぶトンネル状の部分をさし,入口を羨門という。通常は玄室より幅や高さが小さい。玄室の中央につくもの以外に一方に偏ったもの,なかには玄室と羨道の境界が明確でないものもある。この部分で祭祀が行われた例もある。羨門は石で閉塞され,追葬の際にはずす。慣用的に「せんどう」とも読む。
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…なお,弥生時代の終末には先駆的な形態のものが出現するが,小型,粗製で,古墳時代前期のものとは直ちに連続しない。 他方,横穴式石室は玄室と呼ぶ遺体を収める空間と,そこにいたる通路としての羨道(えんどう∥せんどう)よりなる。羨道が玄室前面の中央に付くものを両袖式,左右に偏するものを片袖式,両者の区別のないものを無袖式という。…
※「羨道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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