実ヶ谷村
さながやむら
[現在地名]白岡町実ヶ谷
旧日川を界して岡泉村の西に位置する。南は江ヶ崎村(現蓮田市)、西は黒浜村(現同上)。地形は大宮台地白岡支台の東端で標高は一一メートル前後、東部は旧日川の低地で微高地は自然堤防である。黒浜村境から村の北方を貫通する道は幸手道で、日光道中杉戸宿(現杉戸町)を経て幸手宿へ通ずる。また江ヶ崎村境から村の北方小久喜村境に至るのが岩槻道である。現日高市聖天院所蔵の応仁二年(一四六八)一一月九日の年紀を有する鰐口(県指定文化財)に「武州崎西郡鬼窪郷佐那賀谷村」とみえる。鰐口は久伊豆神社に奉納されたもので、鬼窪郷「佐那賀谷村」は当地のこと。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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