日本歴史地名大系 「白岡町」の解説 白岡町しらおかまち 埼玉県:南埼玉郡白岡町面積:二四・八八平方キロ南埼玉郡の南西部に位置し、都心から四〇キロ圏にある。北は久喜市・菖蒲(しようぶ)町、東は宮代(みやしろ)町、南は春日部市・岩槻市、南西は元荒川を隔てて蓮田市。東西約一〇キロ・南北約六キロ、平坦であるが、赤土の台地(洪積層のローム)と黒土の低地(沖積層の真土)が入組んだ複雑な地形をしている。台地は大宮台地東端の白岡支台・慈恩寺(じおんじ)支台と大山(おおやま)地区の微高地(埋没台地)からなる。埋没台地は低地にある黒土に覆われており自然堤防と見間違いやすい。台地の標高は一二―一七メートル。一方黒土の低地は町の中央部と大山地区に広がっており、そのうちとくに低い所は沼や湿地になっている。河川は一級河川の野通(やどおり)川・元荒川・星(ほし)川・隼人(はやと)堀川・庄兵衛(しようべえ)堀川・姫宮(ひめみや)堀川・備前(びぜん)堀川をはじめ、普通河川を合せると三〇河川にも達する。これらはいずれも排水河川である。用水は見沼代用水の支流である黒沼(くろぬま)用水と笠原沼(かさはらぬま)用水が中部および東部を流れる。東北本線が通り、白岡駅がある。国道一二二号、主要地方道岩槻―幸手(さつて)線(旧日光御成道)、同大宮―栗橋(くりはし)線が南北に縦走し、北西から南東にかけて同春日部―菖蒲線が走る。原始・古代の遺跡は白岡台地上にあり、元荒川に面した白岡地区と旧日(につ)川筋に面した岡泉(おかいずみ)地区の台地縁辺に集中している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by