実法寺村(読み)じほうじむら

日本歴史地名大系 「実法寺村」の解説

実法寺村
じほうじむら

[現在地名]姫路市実法寺菅生台すごうだい

飾西しきさい郡に所属。菅生川流域に位置し、北は六角ろつかく村。現広島県吉舎きさ大慈だいじ寺などが所蔵する大般若経は、奥書によると保延四年(一一三八)一月二三日に播磨国在庁官人桑原宿禰貞助が願主となり、書写山の僧らに書写させたもので、その中に書写僧として「実法寺住僧源祐」とみえる。応永二五年(一四一八)一〇月八日の実報寺方別給米宛文(「鵤庄引付」斑鳩寺文書)に「鵤庄実報寺五郎左衛門」の名がみえるが、これは当地を出自とする者であろうか。大永年中(一五二一―二八)惣社走馬之記(智恵袋)によれば、置塩領下の「実法寺村」居住の福永十郎左衛門・岩崎主膳が惣社(射楯兵主神社)走馬神事に奉仕している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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