室生寺 金堂

山川 日本史小辞典 改訂新版 「室生寺 金堂」の解説

室生寺 金堂
むろうじこんどう

正面5間,側面4間の正堂の正面に1間通りの懸造(かけづくり)の礼堂をつけた杮葺(こけらぶき)の仏堂。平安初期の建築と推定される。基壇上にある正堂部分に低い床板を張るのは,この時代が仏教建築の日本化の過渡期であることを示す。鎌倉時代および1672年(寛文12)に大規模な修理があった。屋根ははじめ入母屋造(いりもやづくり)で勾配もゆるかったが,寛文期の改造寄棟造(よせむねづくり)となった。礼堂部も寛文期の改築。平安初期の山岳寺院の唯一の仏堂遺構として貴重。高さ8.6m。国宝

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android