宮前霹靂神社(読み)みやさきのかんとけじんじや

日本歴史地名大系 「宮前霹靂神社」の解説

宮前霹靂神社
みやさきのかんとけじんじや

[現在地名]五條市久留野町

西久留野にしくるの集落西方の標高二八五メートルの産屋うぶや峯東方尾根上に鎮座。旧村社。「延喜式」神名帳宇智うち郡の「宮前霹靂ミヤサキノナルカミノ神社」に比定される。霹靂にはサクイカツチ、ナルカミ、カミトケ、ヒヤクラク、ヘキレキなどの訓があるが、当社では「ミヤサキノカントケ」と祝詞に唱える。祭神は宮前霹靂大神。霹靂は雷鳴を意味し、宇智郡内には式内社として火雷ほのいかずち神社もあり、両社とも雷神を祀ったものと考えられる。しかし現五條市霊安寺りようあんじ御霊ごりよう神社の長禄二年(一四五八)の「霊安寺御霊大明神略縁起」には「雷神ハ井上ノ皇后、宝亀三年壬子六月廿三日ニ、宇智ノ郡ヘ御流サレアリシトキ、御懐妊アリシカバ、宇智ノ郡ニテ御産アリキ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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