20世紀日本人名事典 「宮原晃一郎」の解説 宮原 晃一郎ミヤハラ コウイチロウ 明治〜昭和期の北欧文学者,児童文学者 生年明治15(1882)年9月2日 没年昭和20(1945)年6月10日 出生地鹿児島県 本名宮原 知久 経歴幼時に父の勤務で札幌に移り、のち小樽新聞記者となり、当時札幌農学校の教師だった有島武郎とも交わる。その後上京し、大正7年発表の「薤露に代へて」を雑誌「中央公論」に発表。これが出世作となり、以後「赤い鳥」誌上に多くの童話を発表。童話集「龍宮の犬」「悪魔の尾」などを出版。また独学で外国語を修め、ヨーロッパ文学、特に北欧文学の翻訳紹介者として活躍。クヌート・ハムスンの「飢え」やキルケゴール「憂愁の哲理」など多くの訳書がある。他の著書に評論集「北欧の散策」など。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by