家尻を切る(読み)ヤジリヲキル

デジタル大辞泉 「家尻を切る」の意味・読み・例文・類語

家尻やじり・る

家尻の壁を切って盗みに入る。
かねが欲しくば、汚い言ひがけせうより奇麗に家尻切れいやい」〈浄・生玉心中

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精選版 日本国語大辞典 「家尻を切る」の意味・読み・例文・類語

やじり【家尻】 を 切(き)

  1. 盗人が家や蔵などの裏手の壁に穴をあける。盗みにはいる。
    1. [初出の実例]「政所之東浦村後家之家へ、盗人屋尻を切て入らんとする処を」(出典:鵤荘引付‐永正八年(1511)四月一四日)
  2. 男色をする。
    1. [初出の実例]「晩の泊りに寝所へ強盗(がんだう)打って、夜尻(ヤジリ)きってくれふぞ」(出典浄瑠璃・孕常盤(1710頃)三)

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