家尻切り(読み)ヤジリキリ

デジタル大辞泉 「家尻切り」の意味・読み・例文・類語

やじり‐きり【家尻切り】

家・土蔵の後壁を切って侵入し盗みを働くこと。また、その盗賊
盗賊おおどろぼうが―のすてきな材料にもなりしと聞く」〈逍遥当世書生気質

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精選版 日本国語大辞典 「家尻切り」の意味・読み・例文・類語

やじり‐きり【家尻切】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 盗みのために、家や蔵などの裏手の壁などをこわすこと。また、その盗賊。
    1. [初出の実例]「此次は段々に巾着切からやじりきり、果は首切」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)中)
  3. 人をののしっていう語。悪者悪党
    1. [初出の実例]「小春といふやじり切にたらされ」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)上)

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