家庭用電気機器産業(読み)かていようでんきききさんぎょう(その他表記)domestic electric appliance industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「家庭用電気機器産業」の意味・わかりやすい解説

家庭用電気機器産業
かていようでんきききさんぎょう
domestic electric appliance industry

家庭用電気機器の生産,販売を目的とする電気機器産業の一分野。家電製品はその技術特性から電気をエネルギーとして利用する洗濯機,冷蔵庫エアコンディショナなどの家庭用電気機械と,電子を情報伝達・制御に利用するテレビ,ビデオテープデッキ,CDプレーヤなどの家庭用電子機器に大別される。日本においては第2次世界大戦後,特に 1950年代後半から 1960年代前半にかけて飛躍的な発展を遂げ,1970年代には電気機械産業全体の生産の約半分を占める勢いをみせ,また輸出産業としても好調であった。しかし石油危機以降,特に 1970年代後半には成長期から成熟期を迎え,市場の成熟による冷え込みや貿易摩擦などの諸問題をかかえることとなった。その対策として企業は成長商品の開発,製品の高付加価値化,非家電分野への参入,海外生産,生産における合理化,省力化などを積極的に進めた。

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