宿元・宿許(読み)やどもと

精選版 日本国語大辞典 「宿元・宿許」の意味・読み・例文・類語

やど‐もと【宿元・宿許】

〘名〙
① 住んでいる所。自宅
※虎寛本狂言・神鳴(室町末‐近世初)「宿もとで御座らば御薬を上ませうが」
② 泊まっている家。宿泊所。
浮世草子・好色一代男(1682)二「宿(ヤド)もとをきけば、〈略〉花の露屋の五郎吉、親かた十左衛門とぞ申」
年季奉公人が、奉公先が決まるまで泊まっている宿。身元保証も引き受けた。請宿(うけやど)
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝一八「那の下女さへ居なければ斯様な事もあるまいから、寧そ宿元(ヤドモト)へ下げて仕舞か」

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