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仕舞 しまい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仕舞
しまい

能楽用語。能の略式の演じ方の1つ。型どころ (クセ,キリ,段,道行,狂など) を,舞い手1人が紋服,袴の姿で,4人程度の地謡だけで舞うこと。狂言には小舞といい,能の仕舞に似た舞がある。

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デジタル大辞泉の解説

し‐まい〔‐まひ〕【仕舞】

能・芝居・舞踊などで、舞ったり、演技したりすること。
の略式演奏の一。囃子(はやし)を伴わず、面も装束もつけず、シテ一人が紋服・袴(はかま)で、だけを伴奏に能の特定の一部分を舞うもの。

し‐まい〔‐まひ〕【仕舞(い)/終い/了い】

物事が終わること。物事をやめること。「これで―にする」
物事の終わりの部分。最後。「本を―まで読みとおす」「―にはみんな怒りだした」
品物が売り切れてなくなること。「今日はいちごは―だ」
化粧をすること。〈和英語林集成
信用取引清算取引で、転売または買い戻しによって、取引関係を精算すること。手仕舞(てじま)い
節季、特に年末の収支決算
「毎年の―には少しづつ足らず」〈浮・胸算用・四〉
処置すること。始末。決着。→じまい(仕舞い)
「ちと処をかへ、堺の津に行き、―をせんはいかに」〈咄・醒睡笑・七〉

じ‐まい〔‐まひ〕【仕舞(い)】

[語素]
名詞に付いて、それを終える意を表す。「店仕舞い」「仕事仕舞い
動詞の未然形に打消しの助動詞「ず」を添えたものに付いて、(…しないで)終わってしまった、の意を表す。「行かず仕舞い」「言わず仕舞い

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百科事典マイペディアの解説

仕舞【しまい】

能の略式演奏様式。能の一部分(クセ・キリ・段・道行(みちゆき)・狂いなど)だけを,シテ1人で(まれにはツレ・子方を伴うこともある),紋服,袴(はかま)のまま装束をつけず,地謡(じうたい)だけで演ずること。
→関連項目小舞

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世界大百科事典 第2版の解説

しまい【仕舞】

能の用語で略式の上演形式の一つ。能一曲のうち,クセやキリなど,シテの所作の見せ所だけを4~5名の地謡だけで舞う。演者は面,装束をつけず,上下または紋付袴姿で,仕舞扇を用いる。小道具作り物は原則として用いない(例外的に盲目杖,長刀,床几(しようぎ)は用いる)。シテ1人で演じるのが普通だが,特殊なものにシテとツレで演じる《竜虎》《舎利》,シテとワキで演じる金剛流の《大蛇(おろち)》,ワキ1人で演じる《羅生門》(とくに〈脇仕舞〉ともいう),ツレや子方の演じる観世流の《室君(むろぎみ)》などがある。

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大辞林 第三版の解説

しまい【仕舞】

能で、クセ・キリ・段・道行など、一曲の見せ場である独立した一部分をシテ一人が紋服・袴の姿で地謡だけで舞うこと。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仕舞
しまい

能の略式演奏の一つ。クセ・切(きり)・段・道行(みちゆき)・クルイなど、能のなかから独立しうる一部分を抜き出し、シテ1人で演ずるもの。まれに『二人静(ふたりしずか)』『橋弁慶』のようにツレ・子方を伴うものもある。演ずる部分は流儀により定まっている。数分のものから十数分に及ぶ仕舞もある。能面も装束も着けず、紋服・袴(はかま)、あるいは裃(かみしも)姿。囃子(はやし)も用いず、地謡(じうたい)だけで舞う。能の稽古(けいこ)は仕舞から始めるのが普通で、いわば能のデッサンであるが、名人の仕舞には能の精粋ともいうべき滋味がある。仕舞扇を手にして舞うのが原則であるが、長刀(なぎなた)や杖(つえ)も用いられる。狂言にも数は少ないが同種の略式演奏があり、小舞(こまい)という。[増田正造]

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世界大百科事典内の仕舞の言及

【能】より

…(9)小謡(こうたい) 上歌などの短い部分を,儀礼的な意味で謡う。(10)仕舞 クセ,クルイ,ノリ地などの舞いどころを,囃子なしに紋服等で舞う。(11)一管(いつかん) 笛1人で囃子事を変奏する。…

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