宿茶(読み)ヤドチャ

デジタル大辞泉 「宿茶」の意味・読み・例文・類語

やど‐ちゃ【宿茶】

新しい借家人が、家主近所の人々を招いて饗応すること。
「これはわたしが―のあも」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宿茶」の意味・読み・例文・類語

やど‐ちゃ【宿茶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 新しい借家人が、家主や近隣の人を招いて供応すること。
    1. [初出の実例]「年徳の棚をもかりにしつらへば宿茶に似たるけふの大ぶく」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)一)
  3. 転居してきて、をする代わりに家主や近隣の人に付木を配ること。
    1. [初出の実例]「宿替引越しの節上方の宿茶とて附木を配る事なく江戸は悉く蕎麦を配る事也」(出典:随筆・皇都午睡(1850)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android