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付木 つけぎ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

付木
つけぎ

薄い短い木片の一方の端に硫黄をつけたもので,火口 (ほくち) や炭火などから灯火などに火を移すのに使った。ひのき,松,杉などの材を薄く削り,一定の長さと幅にそろえ,片方の端に水で練った硫黄を塗って乾かし,70~80枚から 100枚を1束として,江戸時代から江戸,大坂で盛んに売られた。

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デジタル大辞泉の解説

つけ‐ぎ【付(け)木】

檜(ひのき)・松・杉などの薄い木片の先に硫黄を塗りつけたもの。火を他へ移すときに使う。いおう木。火つけ木。
マッチのこと。
魚・野菜などの品名や値段を書きつけてある薄い木片。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

付木
つけぎ

火を他の物に移すときに用いる木片。初めは、竹くずや木くずが使われたが、近世にはヒノキ、マツ、スギなどの柾目(まさめ)の薄片の一端または両端に硫黄(いおう)を塗ったものとなり、江戸、大坂などで盛んに製造され、付木屋、付木売りによって売られた。付木はイオウギともよばれ、「祝う」に通じるところから、魔除(まよ)け、贈り物の返礼、引っ越しの挨拶(あいさつ)などに贈る風習があった。大正時代になると、マッチの普及により使用されなくなった。[宮本瑞夫]

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世界大百科事典内の付木の言及

【経木】より

…そして,現在では片木一般を経木と呼び,それを厚経木と薄経木に区分するようになった。厚経木は昔ながらの折箱や曲物(まげもの)の素材とされるが,かつては付木(つけぎ)の材料としても重要であった。付木は長方形の厚経木の一辺に硫黄を塗ったもので,マッチの普及以前,火だねを運ぶために必須の生活用品であった。…

【薪】より

…また,正月の初山入りに男が山に行ってをとってくる風も各地にある。薪に着火するにはコッパややにの多い肥松(こえまつ)が使われたが,後には杉やヒノキの薄片の端に硫黄(いおう)をつけた〈付木(つけぎ)〉が出まわった。付木は先ににおいの強い硫黄がついているので縁起物や魔よけとされ,マッチが普及してからも贈答に使われた。…

【火打石∥燧石】より

… 古くは互いに打ち合わせて用いたが,その後,火打金(ひうちがね)とか火打鎌などという手ごろな大きさの木片に鋼鉄片をはめこんだものに打ちつけて発火させるようになった。発火させた火は火口(ほくち)に移し,さらに火口から付木を用いて灯火やたき火に移した。火口はとも書き,朽木やガマ(蒲)などの炭を粉末にしたものが使われたが,近世にはツバナやパンヤに煙硝(えんしよう)を加えて,色をつけたものが商品化された。…

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