宿這入(読み)やどばいり

精選版 日本国語大辞典 「宿這入」の意味・読み・例文・類語

やど‐ばいり ‥ばひり【宿這入】

〘名〙
自分の住む家を得て身を落ちつけること。家庭を持つこと。
※俳諧・大坂檀林桜千句(1678)第九「雲のは袖もせんたくの物〈夕烏〉 幾度か天津乙女も宿はいり〈執筆〉」
奉公人主家から独立して一戸を構えること。
咄本・軽口露がはなし(1691)四「こちはいまだ此ごろの宿(ヤド)ばいりにて、仏もなく、いかがすべき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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