寂〓(読み)じゃくれん

改訂新版 世界大百科事典 「寂〓」の意味・わかりやすい解説

寂 (じゃくれん)
生没年:?-1202(建仁2)

鎌倉初期の歌僧。俗名藤原定長。叔父俊成養子となり,従五位下中務少輔に昇るが,俊成の実子誕生を機に30歳代で出家し,歌道に精進。御子左(みこひだり)家の中心歌人として活躍し,《六百番歌合》での顕昭との〈独鈷鎌首(とくこかまくび)論争〉は有名。《新古今集》撰者となるが,撰進前に死没した。《千載集》以下の勅撰集に,〈村雨の露もまだひぬ槙の葉に霧たちのぼる秋の夕暮〉(《新古今集》)など117首入集。
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